「ポイントガードをやってみてくれ」
「今年は4番ポジションで頑張ってほしい」
きっと誰もがコーチから言われたことのある言葉だと思います。しかし、その意味や役割、何を期待されるポジションか?ということまで正確に理解できていないのではないでしょうか。
「この選手はどこのポジションが適任なのだろうか…。」なんてことを顧問やコーチですら悩んでしまうものです。
今回はそんな人たちに向けて、
✓バスケットボールにおけるポジションの整理とその役割
✓どんな人が向いているか
ということについて徹底解説したいと思います!
[この記事でわかること]
1、 バスケットボールのポジションは5つ
2、 各ポジションの解説と役割
3、 「ポジション決めに決まりは無い!」
1、バスケットボールのポジションは5つ
ポイントガード・・・1番/PG
シューティングガード・・・2番/SG
スモールフォワード・・・3番/SF
パワーフォワード・・・4番/PF
センター・・・5番/C
さらにこの中で、1番~3番を“アウトサイド”/4番~5番を“インサイド”と区別したりもします。それぞれのポジションの呼び方とインサイド/アウトサイドの区別は非常に大切になってきますので、是非覚えてください。
2、各ポジションの解説と役割
バスケットボールにおけるポジションが5つあるとお伝えいたしました。
今回はその5つのポジションをより分かりやすく説明していきます! 代表的なBリーガーの名前も挙げているので、ぜひ今後の活躍に期待!!
◆アウトサイド
凄くシンプルに言うと、3ポイントエリアよりも外からプレーする選手たちです。もちろん、3ポイントシュートを放つも良し、ドリブルで相手を切り崩しレイアップシュートや味方へパスを配給するも良し、といったように多彩な攻撃パターンを要求されるポジションです。
それでは、それぞれのポジションについて見ていきましょう!
【ポイントガード(PG/1番)】
代表的なBリーガー:富樫勇樹、ベンドラメ レオ、テーブス海
主な役割は司令塔です。よく「コート上の監督」などと表現されたりしますね。少し前に載せたポジションごとの配置図を思い出してほしいのですが、PGと呼ばれる人は、自分たちが攻めるリングを見たときにコート上の全ての選手が見えるポジションに位置します。
つまり、味方も相手も全て動きや流れを把握して、プレーすることが求められます。「コート上の監督」と表現される理由がわかりますね!
CoachXを監修してくれている“シンさん”こと大神雄子さんも名PGの一人ですよね!!
求められるスキルや素質
・リーダーシップがある
・チームメイトと良好な関係を築ける
・声や態度で自身を表現することができる
・ハンドリングスキルが高い
・パスが上手
・スピードがある
コミュニケーション力とスキルの両面を持ち合わせるマルチな選手が多い印象です。このポジションがチームの命運を分けるといっても過言では無いほどに重要なポジションですね。
【シューティングガード(2番/SG)】
代表的なBリーガー:比江島慎、田中大樹、辻直人
主な役割は点数を稼ぎながら、ポイントガードを助けることです。非常にマルチな活躍が求められるポジションですね。ポイントガードよりも得点能力が高いことも特徴のひとつです。
求められるスキルや素質
・周囲の状況を察する観察力がある
・いざ!という時に攻める勇気を持つ
・得点能力が高い
・3ポイントシュートなど外角からのシュートが得意
・パスも出来る
PGやSFの中間に位置するSGなので、その役割も多岐に渡りますね。それゆえに、周囲の状況を鋭く観察する力や、いざというときには自らバスケットリングにアタックして得点チャンスを演出するといった行動力など、非常に前向きな原動力を持ち合わせていることが大切です。
【スモールフォワード(3番/SF)】
代表的なBリーガー:金丸晃輔、杉浦佑成、今村佳太
主な役割は得点を沢山取ることです。「点取り屋」「エース」などと呼ばれることが多いポジションですね。このポジションは、シュートにチャレンジし得点を自ら稼ぐ、もしくはそれに繋がる働きをすることが求められます。アウトサイドからの得点だけでなく、インサイドからの得点など多彩な攻撃パターンを持ち合わせることが必須のスキルでしょう!
SGと連携して、チーム得点の多くを稼ぎ出すことがよく求められるポジションです。
求められるスキルや素質
・シュートが得意
・身体能力が高い
・フィジカルが強く、ファウルを貰うこともできる
・いざ!という時に攻める勇気を持つ
・得点能力が高い
・3ポイントシュートなど外角からのシュートが得意
◆インサイド
凄くシンプルに言うと、ゴール下やペイントエリア(制限区域)周辺でプレーすることが多いです。みなさんご存じのバスケ漫画の名作「スラムダンク」の有名な言葉に“リバウンドを制する者はゲームを制する”とありますが、まさにこの部分を担うのがインサイドプレイヤー(PFとC)です。
ゴールに近いところでプレーするため、アウトサイドプレーヤーよりも密集した状態でプレーすることが求められます。相手のシュートを阻止するブロックショット、ゴール下付近の仕事を全うすることが出来れば、ゲームを優位に進められますし、確率のスポーツと言われるバスケットボールで、ゴール下付近でプレーしているインサイドプレーヤーのレベルがチームのレベルを決めます。もちろん、試合への影響力もとても大きいです。
インサイト陣はアウトサイド陣と大きく異なるのは、リングを背中にすることが多い点も特徴の一つです。そのため、コートのバランスやスペースを把握する能力も求められます。それから、オフェンスもディフェンスも基本的には同じポジションの人に付くのがバスケットボールの基本ですので、インサイド陣は自陣と敵陣のインサイドエリアを行ったり来たりすることになります。体格が大きいながらもスタミナも要求されるポジションとも言えます。
【パワーフォワード(4番/PF】
代表的なBリーガー:竹内譲次、竹内公輔、シェーファーアヴィ幸樹
センターと基本的な役割は同じですが、もう少しプレーする範囲が広いのがPFの特徴です。ペイントエリア周辺で身体をがつがつと当てながら、力強いプレーもあれば、うまくスペースを創り出して、アウトサイド陣がゴールへアタックする際の道を創り出すなど、非常に気の利く立ち回りが特徴的ですね。
求められるスキルや素質
・体を張ったポストプレー
・相手を引き付けて味方へパス
・チームのパス周りやリズムが悪いときの潤滑油的な存在
・ローポストやハイポストなどゴールに近い位置で得点を狙う
・チームの中で身体が大きい選手
・相手との接触プレーを嫌がらず奮起できる選手
【センター(5番/C】
代表的なBリーガー:ライアン・ロシター、ニック・ファジーカス、アレックス・カーク
チームの大黒柱ですね!リバウンドやブロックショット、ゴール下で身体を張ったプレーが多く、まさに仕事人な役割です。バスケットボールでは、PG(1番)とC(5番)が最も大切と言われたりしますね。よくこのコンビネーションを“ホットライン”なんて呼んでいるのを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
ゴール下付近で相手に身体をぶつけながらシュートしたり、味方の外れたシュートをリバウンドしてそのままシュートに持っていったり、力強いプレーがチームに流れを引き寄せます。ゴール下は最も得点のチャンスがあるため、ディフェンスが最も警戒するエリアです。そのため、相手のディフェンスがヘルプに来るなどした時には、味方にパスを捌いて得点を演出したりもします。
求められるスキルや素質
・ゴール下付近での身体を張ったプレー
・ゴールに攻め込んできた相手のシュートをブロックショット
・密集したエリアでも当たり負けしない強いフィジカル
・チームの中で身長が高かったり、身体が大きい
・身体を張って根気強くプレーする精神的強さ
3、まとめ「ポジション決めに決まりは無い!」
さて、ここまでバスケットボールのポジションについて解説してきましたが、これはあくまで本当に基本的なことのみです。しかし、非常に大切な知識です。
それぞれの役割や求められるスキルについて理解することで、さらにバスケットボールが楽しくなるのではないのでしょうか。
ちなみに、バスケットボールは年々進化しています。チームに1番~5番が必ず揃わないといけないわけでもありません。選手一人ひとりの得意分野を尊重した結果、ポジションが後から決まり、その中でより良いプレーや勝利を追い求めるために戦術があるだけだと考えています。
経験が積み重なるほどに、「あの子は、このポジションだな」とか「身長が一番高いからCだな」などと判断してしまいがちではありますが、選手一人ひとりの人間性や考え方、得意/不得意まで把握したり、その選手の将来性を見越して、「チームで一番背が高いから普通に考えればCだけど、進学後のチームでも幅広に活躍できるようにSGも経験させておこう」といった、一人一人の成長に期待し、可能性を広げてあげる環境が部活動やクラブ活動であってほしいと思っています。
ぜひ自分に合うポジションやプレースタイルを手に入れてほしいと思います!
CoachX(@CoachX2020)では、バスケットボール部として使ってもらいやすいチーム機能を中心に、ポジションやスキル習熟度に合わせたスキル動画を大神雄子さんや伊集南さんといった一流選手監修のもと提供しております。
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